具体的な事業内容
- 遠隔運動療法の提供(主にシステムの販売、貸出及び輸出入)
- 在宅リハビリテーション及び包括的生活習慣改善・健康増進の指導
- ウェブコンテンツ及びデジタルコンテンツの配信
- 研究活動の支援
- 医療情報の提供及び医療施設の紹介
このたび、17年以上にわたり維持期心臓リハビリテーションや運動指導・運動療法を提供してきたNPO法人ジャパンハートクラブ、ならびに関連職種のリーダー的立場の先生方と、一般社団法人日本遠隔運動療法協会(Japanese Association of Remote Exercise Therapy: JARET)を設立いたしました。
心疾患は全世界的に死因の第1位を占め、その予防と治療は極めて重要です。我が国で2018年に制定された脳卒中・循環器病対策基本法では、心疾患の良質かつ適切なリハビリテーションを含む医療の迅速かつ安定した提供を、基本理念として取り上げております。
すでに心筋梗塞や心不全のリハビリテーションは、基幹病院を中心にして行われつつありますが、退院後のリハビリテーションの普及率は数%と極めて低い状態です。さらに、今回の新型コロナウイルスの様な新しい感染症が流行する世の中では、医療機関に通院してリハビリテーションを行うことすら制限されています。
私たちはかねてより家庭と基幹病院を結ぶリモート装置を使った新しい形の心臓リハビリテーションの開発を行って参りましたが、このたび患者さんがご自宅から病院の先生方と情報のやりとりを行いながら、適切かつ安全な運動療法やリハビリテーションを提供する組織を立ち上げた次第です。
インターネットやオンラインシステムの進歩や普及は著しく、患者さんの自宅と医療機関の相互通信による医療行為は、すでにオンライン診療として始まっています。JARETは、オンラインで利用者の方の脈拍、血圧や心電図、さらには血液中の酸素含量などの情報をリアルタイムでモニターしつつ適切な運動療法を提供する仕組みを提供します。また、このシステムは退院した心臓病患者さんだけではなく、メタボリック症候群や生活習慣病の方たちの心臓血管病予防にも大きく貢献できると信じております。同時に国民の皆様が安心して利用できる質の高い遠隔リハビリシステムの基準作りや機材の認定事業も行う予定です。
このような考え方にご賛同いただける患者さんをはじめ、医療機関、各種団体、関連企業などの方々のご協力を得て、日本における新しい遠隔リハビリテーション体制の確立に向けて邁進する所存です。皆様方のご支援ご協力を心よりお願い申し上げます。
2020年8月 代表理事 片桐敬 (昭和大学名誉学長)
一社)日本遠隔運動療法協会は、本邦及び諸外国において、身体運動能力や社会的活動の改善、及び生存期間の延長をもたらすことを目的とし、循環器疾患を始めとして脳血管障害、腎疾患、悪性新生物、生活習慣病などの非感染性疾患に対し、IoTを始めとする遠隔医療の技術を用い、遠隔監視型運動療法及び生活習慣改善・健康増進システムの確立と普及を行います。
片桐 敬 | 昭和大学名誉学長、特非:ジャパンハートクラブ理事長 |
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足達 淑子 | あだち健康行動学研究所 所長 |
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石原 俊一 | 文教大学人間科学部心理学科教授 ※1 ※2 |
北見 裕史 | SUPER-K ATHLETE LAB. 代表 |
木村 穣 | 関西医科大学健康科学科教授 ※1 ※2 |
草野 英二 | 医療法人社団医弘会 理事長 |
國井 大輔 | 十文字学園女子大学人間生活学部食物栄養学科教授 |
上月 正博 | 山形県立保健医療大学 理事長・学長、東北大学名誉教授 |
竹中 登一 | 日本マイクロバイオームコンソーシアム代表理事 |
高橋 哲也 | 順天堂大学保健医療学部理学療法学科教授 ※1 |
長谷川 高志 | 日本遠隔医療協会特任上席研究員 |
前田 知子 | 榊原記念クリニック検査科副科長 ※2 |
三宅 宏実 | いちご株式会社 |
山本 義春 | 東京大学大学院教育学研究科教授 ※3 |
吉田 俊子 | 聖路加国際大学 看護学部長・大学院看護学研究科教授 ※1 |
※1 特非)日本心臓リハビリテーション学会理事 ※2 特非)ジャパンハートクラブ理事 ※3 一社)ヘルスケアIoTコンソーシアム会長
柴田 実喜男 |
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木村 穣 |
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村瀬 順子 |
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所在地 | 東京都品川区西品川1-4-8 |
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TEL | 03-4400-2250 |
設立 | 2020年6月 |